コンソールいよいよ明日完成、か
2008 年 12 月 17 日 by SIGN
とにかく手作業にこだわった脚部の仕上げ磨きをした。これはもちろん紙ヤスリを使い、段階を重ねて番手を上げていく。
紙ヤスリの作業は手の形や持ち方を変えながら、磨く部分に合わせて丸めたりのばしたり折り畳んだりして、紙一枚がいろんな道具に変化するので面白い。
訓練校時代、いろんな技術を学ぶ中で、なんと僕が一番ハマったのがこれだった。同じクラスの友達は鉋やノミや、それを研ぐ砥石の話題で盛り上がっている時に、ヤスリがけにハマっていた僕は当然彼等に笑われていたけど、仕事でちゃんと役立っているのだから、これでいいではないか。なんて言うとまた湯浅らしいと笑われるかもしれないが。
しかし、本体よりも時間がかかってしまった脚部を作りながら思った。ひょっとしたら、これが僕のスタイルを導く鍵ではないのかと。
摩擦系作業によるカービング、アリだなこれは。
ゴシゴシしながら今日考えていたのだけど、SIGNにはショールームやギャラリーがない。時々、実物を見たいという問い合わせもあるが、作品のほとんどはオーダーメイドで、納品すると手もとになくなってしまう。こないだも、ストックはないんです、と言ったとたん電話を切られたこともあった。
個展をする余裕はまだないので、こういうのはどうだろう。
ひとつ仕事が完了し、納品待ちの間は手もとにあって、今までにも知り合いとかには連絡して見てもらうことがあった。
これを恒例のものにして公開してはどうか。一品だけの納品待ち展示会「ごらんいただけますよ」(仮)
もちろん、完成してすぐ納品ということもあるが、もし数日でも待ち時間があるなら、ケースバイケースというどきどき感もあったりして、面白いかも。
ブログで情報を流すだけで、見にくる人なんていないかもしれないし、案外どきどきしてるのは僕だけなのかもしれないけど。