二上神社口駅まで徒歩15分
2008 年 12 月 10 日 by SIGN
今日は午後から木工教室の受講を希望する人が一人訪ねてきた。
メールで何度かやりとりをしたが、作りたいものがメールでは伝えにくいということで、わざわざ相談をしに京都から来られたのだ。
電車で2時間もかかる距離を受講しに来るというのもすごいと思うが、作りたいものをうちでできるかどうかを相談するためだけに、というのも奇特だと思う。多分、僕がどういう人間で、どんな場所で、どんな作り方をしているのかが知りたかったんだろうな。
駅から歩いて行く道を教えてほしいと言われたのだが、最短コースは細い集落の中を通る道なので説明しにくく、駅まで僕も歩いて迎えに行った。言われていた時間より少し前に行くと、到着予定時間を読み間違えていたらしく、ぽつんと駅前ベンチの前で立っている女性がひとり。このど田舎の小さな駅には不似合いな光景。彼女かな、向こうは僕を見てにっこり、そうか、僕は初対面でも彼女はプロフィールを見て僕の顔は知ってるわけだ。面白い効果だな。名乗る必要もなく始まるというのも。
駅からSIGNまでは登り坂なので、20分くらいかかる。その間にいろいろここに至る経緯などを聞かせてもらった。
作りたいものは決まっている、それは、売っているものを探したが気に入るものがなく、自分で作るしかないという結論に達したのだと。
工場でコーヒーを飲みながら、うちのデザインの考え方、進め方を説明して、うちの木工教室でやるならそれまでに宿題をしてきて下さいと。また、もう一度近所で木工教室をやってくれる家具屋さんを探してもいいですよ、という選択肢も与えてあげた。
帰りは下りで、道を間違えなければ駅まで15分。ちょっと不安そうだったので途中まで送って別れた。
さて彼女はどうするかな。仕事の都合でスタートはだいぶ先になりそうだけど。
彼女曰く、僕の声は、森本レオに似ているらしい。