今取りかかっている仕事は、玄関に置くコンソールだ。
コンソールとは何かと説明しづらいので、完成したらまた報告するとして、よくあるものや、形式にとらわれたものは作りたくないと思うと、例の如くデザインで時間がかかり、今回導入したペリカンくんもスケッチでインクを3分の1くらい消費した。
やっと形がまとまってきたので図面に書きはじめると、またいろいろ細かい問題点が出てきて、使用する材料を工場に並べては定規をあてながら頭をひねるという、非常に効率の悪い作り方をしている。
しかし、こうして考え抜いて書いた図面というのは後から見ても、自分でも考えてるなあと感心するし、その後の仕事の参考にもなったりする。経験は蓄積するもの、苦しんでもひねり出そう。
そんなこんなでなんとか、今日一日で図面は完成した。図面は商品には付属しないものだが、僕にとっては鑑賞できるほど美術的価値を感じてしまう。こらもうフェチですな。だって書いた自分の頭の中にしか今、作品はないのだから。